2020 December

 

 
 
友人から母への最後のプレゼントになったアドヴェントカレンダー、イエス・キリストの降誕を待ち望む待降節の間、毎日一つずつチェストを開け全てを開け終わるとクリスマスの日に。サンタの帽子をかぶったテディベアは高校生の時にシアトルで買った思い出のベア、今年も一緒にクリスマスを迎える。

 

 

 
 
 
コロナのパンデミックの中、ロックダウン下のパリに向かうという非常事態で30年ぶりにJALに搭乗したこの秋。オリンピックに備えリニューアルされたばかりの機内、CAの方からプレゼントされた「TOKYO2020」のロゴ入り飛行機の模型と温かなメッセージが描かれたカードをアトリエに飾る。再び自由に空の旅が出来る日が早く来ますように・・・。

 

 

   
 
 
帰国早々、膨大な仕事に翻弄されようやく少しずつ荷物を解く。友人からのプレゼントを開けると美しい紫のラッピングペーパーにサラザン(そば粉)のチップスと牡蠣のディップ、小エビのクリームのアペリティフセット。荷物の中で割れてしまわないように、丁寧に梱包して手渡して下さったお気持ちも嬉しい。

 

 

 
 
 
この時期は日本ならではの習慣、お歳暮を解くのも楽しい仕事。お心尽くしの「ちょっと凝ったモノ」はSTAY HOMEが続く日々に素敵な彩り、燻製醤油は素晴らしい香りで卵かけごはんはワンランクアップ、照り焼きも料亭のように?美味しい贈り物に感謝しつつ、ささやかな日常を大切にしたい。

 

 

   
 
 
今年は4月の緊急事態宣言以来、延々と続いたSTAY HOMEのおかげで30年来の「思い出の品」を整理した記念すべき年。ポスターやカード、自作のイラストなど、まだまだあるのだからどれだけ溜めていたのやら・・・。額装して飾るスペースもそろそろいっぱいに。

 

 

 
 
 
コロナ禍の夏、期せずしてプラハで迎えた誕生日。アドルフ・ロースの建築作品「ヴィンターニッツ邸」で友人ご夫妻に祝って頂く奇跡のような再会。プレゼントに頂いたミニチュアのオブジェはもちろん「「思い出の品」に仲間入り。

 

 

   
 
 
年賀状のデザインも決まらないまま一足先にクリスマスカードが佳境を迎える。パリで購入したユニセフや赤十字のカードをチャリティーカードの他に手作りのカードも例年通り、カードを作っては書き作っては書き・・・。早く終えて年賀状に取り掛からないと年が明けてしまいそう。

 

 

 
 
今年はコロナで忘年会が全て中止になりお家時間が増えるホリデーシーズン、例年になくクリスマスの飾りをゆっくり眺めその可愛らしさに癒される。毎年クリスマス当日だけ「カワイイ!」と思いスグに箱にしまってしまうスノーマンたち、実は結婚して初めて迎えたクリスマス以来の我が家の重鎮。

 

 

 
 
 
フランス人が好きなモチーフの一つ、ナポレオンの紋章の一つであった蜜蜂。幸運や強運のシンボルでもあり「運」に拘るフランス人らしくクリスマスギフトの定番、小さな飾り皿にも蜜蜂が。留学を控えた若い方へのプレゼントに、我が家にも幸運を願って!

 

 

 
 
 

療養中の友人から手作りのクリスマスカードが届く。添えられていた封筒を開けると美しい文字が並ぶお手紙、温かなお人柄が滲み出るように伝わる文面を何度も読み確実に回復に向かっていることを知り嬉しくほっとする。どうかゆっくり少しずつ、世の中はコロナで止まっているので焦らず過ごして欲しい。

 

 

 
 
 

毎年12月はさまざまなリストの総チェック、延々とPCの前に座る日々が続く。今年は全てがオンラインになりただでさえその時間が長く流石に疲れて来る。プレゼントに頂いたシロクマをキーボードの前に、見る度にその可愛らしい姿に癒される。

 

 

 
 

我が家のサロンも少しずつクリスマスの雰囲気に。テーブルに並べる各国から届くクリスマスカードも最近はメール配信になりその数も少ない。その昔頂いた素敵なカードを額に入れて添える。東山魁夷が描いたクリスマスのイラストは珍しい一枚。

 

 

   
 
 

千変万化する山や自然の姿を炭の濃淡を使い分け鮮やかに描き出す・・・、そんな東山魁夷の作風とは全く違う可愛らしいクリスマスのイラスト。その昔頂いた貴重な東山魁夷のクリスマスカード、「kaii」のサインに驚く。

 

 

 
 
 

留学の相談に乗って来た学生さんから思いがけず届いた小包み、中には「洋ナシとコーヒー」。私の好きなモノだけが入っていることに驚きつつ、他愛無いお喋りの中でそんな心遣いをして下さった事に感激する。見事な洋ナシはオブジェの様、早速コーヒーを入れてご一緒したパリの日々を思い出す。

 

 

 
 
 

近所のマーケットにあるハーブや生のスパイスのコーナーで見つけたフレッシュなグリーンペッパー、数日経つと赤やオレンジに次々と色が変わりまるで「魔法の唐辛子」。ガラス細工のような可愛らしい姿は繋げてネックレスを作りたいほど。その昔、アメリカのサンタフェで見かけた「唐辛子とトウモロコシのネックレス」を思い出す。

 

 

 
 

今年はコロナの影響でクリスマスパーティーも忘年会も中止、それでもお世話になった方々にはお礼もかねてささやかなクリスマスプレゼントを用意する。ご一緒した時の写真を貼った手作りのカードを添えるのも毎年の事、あまりにも未曾有の出来事に見舞われた今年はそんな思い出もなくパリの美しい風景をチョイス。

 

 

   
 
 

12月の初めから楽しんだクリスマスのデコレーションもそろそろおしまい。アドベントカレンダーやトナカイ、友人達からのクリスマスカード・・・、また来年もテーブルを彩ってくれるようキレイにお手入れをして箱に戻す。クリスマスグッズを片付けるとにわかに年末が迫っていることを実感する。

 

 

 
 
 
数年前から再開したスキー、先シーズンに新調した板は長さも重さもちょうど良くチューンナップも楽しい。軽井沢の我が家は至る所にスキーが立てかけてあり雪山のロッジのよう。カービングスキーの姿も美しく正に「機能美」。

 

 

 
 
 

一時期ノンアルコールだった私も最近はワインやビールを少し再開。ホップの香り高いコクのある深い味わいのビールは嬉しい。作り手のこだわりの説明も興味深くビールの奥の深さを知る。ピルスナービール発祥の地、チェコのプルゼンで飲んだビールの美味しさを思い出す。

 

 

 
 
 

年末も近くなり30年近くお世話になっているトラベルエージェンシーへご挨拶に伺う。未曾有の出来事に世界中が見舞われた今年、世界初の総二階建旅客機「A380」も今は昔、エールフランスのグッズも懐かしい。アリタリア航空のローマ直行便は来年の7月まで再開延期とコロナの影響はまだまだ続きそう。

 

 

   
 
 

クリスマスも終わりテーブルを彩ってくれた皆さんもいつもの箱に大集合。子供の頃からいつも傍に居た大切な思い出のぬいぐるみ達、来年も一緒にクリスマスを祝う事が出来ますように・・・。

 

 

 
 
 

クリスマスが終わると新年のお飾りを売る出店がご近所のあちこちに。家中を大掃除で清めたら年神様をお迎えするため玄関や神棚、床の間に飾るしめ縄やしめ飾りはその場所が年神様にふさわしい神聖な場所と表すそう。門松は年神様が迷わず家に来て下さるための案内役とか。威勢の良い掛け声と爽やかな稲藁の匂い、もうすぐ新年を迎えることを実感する朝。

 

 

 
 
 

辛いモノが苦手な私でもその可愛らしさについ手に取ってしまう七味のミニチュア。最近の七味は「ガランマサラ風味」などインド人もびっくりなバリエーションも豊富。年越し蕎麦も近い年末、プレゼントにもぴったり。

 

 

 
 
 

友人の建築家から素晴らしい乳製品の詰め合わせを頂く。ご自身が設計なさった北海道のファームから出来立てのバターや飲むヨーグルト、フレッシュチーズなどフランスのフロマージュリー(チーズ屋)かと思うバリエーション。雪のテラスに少し置いておくとフローズンヨーグルトのようにシャリシャリとしてとても美味しい。シンプルなラベルのデザインも素敵、真っ白な夢のような贈り物。

 

 

 
 
 

コロナ禍の中、療養中だった友人も無事退院、素敵なプレゼントが届く。グルテンフリーのチョコレートケーキはモッチリとした食感と滑らかなチョコレートの香り、コーヒーをお供に友人の顔を思い出しつつ頂く心温まる時間。

 

 

 
 
 

いよいよ暮れも押し迫りお正月の準備、母の作品の中から新年に飾る宝船や鏡餅、初日の出や松竹梅のモチーフの羽子板を選び桐箱から出す。山吹色の布を解くと鮮やかな色彩が溢れ「丁寧にゆっくりね・・・」と母の声が聞こえて来そう。

 

 

   
 
 
mono index

本当に寒い今年の大晦日。紅白を見ながら年越し蕎麦を頂き蕎麦湯で温まった後は除夜の鐘を聞きつつ赤の微発泡ワイン、ランブルスコで年越しを。美しいルビーのようなワインに浮かぶ小さな泡・・・、2020年が穏やかに暮れて行く。

page top

home